仁川から延吉までは飛行機で2時間半です。 朝9時5分に出発しましたが、延吉朝陽川空港に降りたら11時35分です。
前席の「エアショー(Air Show)」のスクリーンを見ると、仁川から延吉まで直線距離で約800キロですから、1時間半で着く距離です。 それでも2時間半かかるのは、韓国の飛行機が北韓の領空を通ることができないからです。
仁川空港を出発した飛行機は西に飛んで黄海に出て、遼東半島の大連の南東側で鋭く右折して北東側に上がります。 北韓の領空を通過すれば1時間半で十分な飛行距離が1千400キロに増えます。 航空油はともかく、時間の損害は大きいです。 乗客が500人なら500時間が無駄になるわけです。 分断費用というのはこういうものなんでしょうね。
私は中国旅行が2回目で、2009年の学術会議で北京を訪問して以来初めてです。 東北3省地域の訪問も初めてで、吉林省の延辺朝鮮族自治州の中心都市延吉を訪問するのも初めてです。
北京訪問の時、名前のせいで少し混乱しました。 韓国人は北京をブクゲンと呼びますが、そう言えば聞き取れるのは韓国人だけです。 韓国式の漢字の発音だからです。 15世紀の世宗はその発音を守ろうとハングルまで創製しましたが、21世紀にはそうしてはいけないことです。 中国の人たちがページングと呼ぶなら、私たちもそう呼ぶべきでしょう。
しかし、延辺と延吉という名前は事情がもう少し複雑です。 延吉橋陽川国際空港に到着すると、庁舎の前面のてっぺんに大きな赤い漢字で「延吉(イェンジ」と書かれていて、そのすぐそばには同じ大きさのハングルで「ヨンギル」と付け加えてあります。
つまりこの地域の名前は"イェンジ“"あるいは"ヨンギル"という意味です。 延辺朝鮮族自治州の住民の半分以上が朝鮮族で、そのため中国政府が朝鮮語を中国の公用語として認めたからです。 この地域では中国の大学の入学試験を朝鮮語で行うことができたということです。
今はその制度が廃止され、朝鮮族の学生たちも中国語で大学試験を受けなければならないということなんですね。 このような傾向が続けば一定の時間が過ぎた後には「ヨンギル(연길)」という名前は消え「イェンジ(延吉)」だけが残ることになるかもしれないことです。
イェンジ(延吉)とヨンギル(연길)が両方ともこの都市の名前になったのは、近くは朝鮮後期と日本統治時代の朝鮮人移住のためであり、遠くは古朝鮮と高句麗時代以来、ここが韓民族の領土だったからでしょう。 そういえば、バイカル湖に起源を持つという韓民族の歴史は、この5千年の間、大陸の領土を失い、韓半島に縮む傾向を見せていると言えるでしょう。
延吉空港に迎えに来た旅行会社の案内員の金仙女(キム·ソンニョ)さんについて庁舎を抜けていくと、入り口に「ラッキーリア(럭키리아)」というファーストフードのレストランと「エンジェリス(엔젤리스」というコーヒーショップが目に飛び込んできます。 看板の形式と色、文字のフォントが韓国の「ロッテリア(롯데리아)」と「エンジェリナス(엔제리니스)」とそっくりです。 おそらく韓国のお店の名前を同じように持ってきて作られたお店であり名前だと思います。
韓国風に言えばラッキーリアとエンジェリスはロッテリアとエンジェリナスの偽物だと言えるのですが、そのハンバーガーやコーヒーを味わっていない以上、ただの偽物というわけにはいかないかもしれません。 ただ、朝鮮族の同胞社会から韓国社会の慣行を輸入する傾向があり、それをそのまま持ち込むよりは、変形を与えて法的な問題を避けようとする意図が推察されることはあります。 つまり、韓国社会と延辺朝鮮族社会が偽物関係でつながっているわけですよね。
とにかく、「ヨンギル」という名前が通用すること、そして「ラッキーリア」というハンバーガー店と「エンジェリス」というコーヒー店が延吉の玄関口である国際空港の商店ということは、中国と韓国、そして朝鮮族同胞と韓国同胞の間の関係と交流の歴史がかなり複雑に絡み合っていることを推察させてくれます。 (jc, 2024/5/14)
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