春川公演はどうして2月11日に開かれたのだろうか。 春川公演に対する疑問はほとんど解けたが、まだ2つが残っていた。 「いつ」と「なぜ」だった。 事実上、この2つは互いに関連していた。
崔承喜の1931年上半期の地方公演は、慶尚(キョンサン)-全羅(チョンラ)-忠清(チュンチョン)地域だった。 ところが釜山(2月17-18日)と大邱(2月24-25日)公演の間に春川公演(2月21日)が決まったことで日程と動線に異常が生じた。
春川公演が春川の報道機関と有志の「招聘」と崔承喜舞踊団の「犠牲的譲歩」で実現したという報道があったことから、春川の招聘者が公演日に指定して公演を要請したはずだ。 崔承喜はその日程に合わせるため、他の日程を調整しなければならなかった。 なぜ2月21日だったのか。
春川公演関連の新聞7社を調べても、公演日が2月21日でなければならない理由は現れなかった。 2月21日の『東亜日報』が「新春事業として崔承喜さんを招聘」したと報じたが、江原道の2月を春と言うにはまだ早い。 まだ雪が積もり、気温も氷点下だからだ。
2月17日の『朝鮮新聞』は「(崔承喜)一行の犠牲的譲歩によってやっと公演できた」と報じたが、その「犠牲」が何かは明らかにしなかった。 2月19日の『毎日申報』と2月20日の『京城日報』は読者慰労のため崔承喜公演を誘致することになったと説明した。
『毎日申報』は「殺人的な不景気で人々の感情が荒れ、ヨンが干し明太のようにしおれたことを慰め、少しでも活気を注ごう」と報じ、『京城日報』の記事も同じ内容だったが、「干し明太のカクテキ」の代わりに「ヘチマのかけら」という表現を使った。
この2つの記事が語った不景気は、1929年のニューヨーク証券市場の暴落から始まった大恐慌の影響を指すだろう。 しかし、米国の大恐慌はすでに1年半以上全世界に猛威を振るっていたため、市民慰安行事がちょうどその日(2月21日)に行われなければならなかった理由にはならなかった。
一方、公演当日(2月21日)朝に発行された『朝鮮新聞』は「公演は7時半に始まるが、1時間前から花火が始まる」と報じた。 どうして花火だったんだろう。 室内行事である舞踊公演の事前行事で花火大会をすることはなく、何か他の行事のために用意されたに違いない。
ふと2月11日が日本の建国記念日だという事実が思い浮かんだ。 1873年「紀元節」として制定され、1948年に廃止されたが、その後名前を変え今も守る日本の節句である。 春川の招聘者たちは、新設された春川公会堂で紀元節を祝おうと崔承喜舞踊団を招待したのではないだろうか。
しかし、問題があった。 崔承喜は2月7-8日の京城公会堂公演が予定されており、2月17-18日には韓国の旧正月連休に合わせて釜山(プサン)公演が計画されていた。 その後も大邱(テグ)をはじめ、三南(サムナム)地方の主要都市の公演日程が次々と立てられていた。
崔承喜の日程を知った春川人は、次善の策として、その週末の2月14-15日に公演をしたかっただろうが、朝鮮人芸術家が紀元節の公演をしたかったはずがない。 おそらく、京城公会堂での公演から3日間で春川公演を強行するのは、日程もぎりぎりで、ダンサーらに無理だという言い訳をしたのだろう。 しかも、その週末に春川公演をすることになれば、旧正月公演に合わせて釜山に到着することも不可能だった。
崔承喜は結局、釜山公演の日付(17-18日)はそのまま維持するものの、春川の有力者らのロビーで拒否できなかった春川公演は、その翌週末の21日に行うことを決めただろう。 そのため、釜山公演は計画通りできたが、大邱公演とその後の地方公演は3~4日ずつ日程が調整されたり、順番が変わらなければならなかっただろう。 これが1931年2月17日の<朝鮮新聞>が報じた「崔承喜一行の犠牲的譲歩」だったのだ。
春川の紀元節祝賀舞踊公演が2月11日から21日に10日延期されたことで、「紀元節祝賀」の意味は色あせ、新聞も「紀元節公演」という表現を使わなかった。 しかし春川の招聘者は「花火」で祈願節を祝う雰囲気を盛り上げようとしただろう。 公演日が2月11日から遠ざかったため、崔承喜も春川公演をしながらも「紀元節祝賀公演」は避けられたものと見られる。(jc、2021/8/27秒高; 2024/2/18修正)
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