石井舞踊団の初の大邱公演は<大邱劇場>で開かれた。 これまでの記録には開演時間が明示されていなかったが、午後6時と推定される。 (後に訪れた3月28日の『京城日報』記事で6時と確認された。) 翌日<国際館>で開かれた釜山公演の開演時間も午後6時だった。
<大邱劇場>は大邱に建てられた4番目の映画館だった。 1906年3月号の『朝鮮之実業(第10号)』によると、1905年夏、大邱の日本人の間に劇場が必要だという世論が高まった。 日本人居留民が急増したためだ。
1903年12月末25世帯76人だった大邱の日本人は1904年12月末245世帯730人と、1年間で約10倍に増加した。 このような増加に支えられ、1904年8月、日本人居留民会が設立された。 1910年8月末の大邱在住日本人は6,430人で6年半ぶりに再び9倍に増加した。
1906年3月初め、上田力松日本人が達成館前に釜山の杏座を模した劇場を建てようとした。 杏座は1904年に狭間房太郎が現在の釜山広域市中区光復洞に建設した劇場で、釜山で初めて映画を上映した場所だ。 達成館は岡田喜八郎が1904年5月に東城路にオープンした超大型料理店である。 しかし、結局この最初の劇場建設計画は成功しなかった。
翌年(1907年)3月 花屋旅館と花月料亭主の中村喜一さんがトタン屋根のバラック式建物で錦座を完成させ、4月1日にオープンした。 位置は錦町3丁目=現在の太平路3街) 216番地で、「大邱市街全図」と今日の地図を比べると、大韓通運のあった場所であることが分かる。 錦座は大邱の名所として取り上げられたため、当時発行された絵葉書にもその面影が残っている。 錦座は日本人が日本人のために建てた劇場だが、これで大邱でも「劇場時代」が幕開けしたのだ。
1910年代に入り、錦座が繁盛している中、大邱倶楽部(1911年)と七星館(チルソングァン、1916年)、大邱座(1918年)がそれぞれ新しくオープンした。 大邱の人口は1914年31,947人(朝鮮人24,522人、日本人7,271人、外国人154人)で、日本人が約23%であったが、1919年には41,413人(朝鮮人28,609人、日本人12,603人、外国人201人)であり、日本人が30%を超えた。 大邱住民の約3分の1が日本人だったのだ。 このため、劇場がさらに必要になったのだ。
大邱座は1918年6月初め、大邱企業株式会社が15,000ウォンを投じて十二間道路東側のシルム(韓国相撲)場に建てられた。 現在の中区花田(ファジョン)洞4番地観光バス専用駐車場の場所だ。 大邱座の建立方式は独特だった。 ソウル龍山(ヨンサン)にあった劇場「桜座」を取り外す途中、大邱(テグ)で再び組み立てたのだ。 延べ坪数320坪、建坪237~8坪、定員1500人とかなり大きな劇場だった。
1925年の春、山根初太郎が中村喜一から「大邱座」を買い取り、劇場の内外をリニューアルした後、同年9月にオープンした。 確かこの頃から大邱座は「大邱劇場」と呼ばれるようになったようだ。 石井舞踊団が公演した「大邱劇場」がまさにこの改装した劇場で、「大邱劇場」は崔承喜が京城公会堂に続き2番目に見物した劇場だった。
大邱座はもともと演劇のための劇場だったので、1928年2月「翠星座」の金小浪一行が「病妻」、「埋没した恋愛」、「五月雨」、「鳥の鳴く家」、「花の咲く家」、「息子のことを想う」などを公演しており、同年11月には土月会が「月曜日」、「この大監、滅びる大監」、「デイアボット」、「悲劇」、「老いた烏口遣い」などを上演した。 特に「この大監、滅びる大監」は朴承喜が「ベビジャン傳」を脚色したもので、土月会の代表的な喜劇作品であり人気が高かった。
大邱座は時折映画も上映し、1922年12月には「魔の毒手」、1928年9月には「春姫」を描いた。 1930年9月には洋画「タイタニック」と「街の天使」などを上映した。 「春姫」は平壌シネマの第1回作品で、李慶孫(イ·ギョンソン)監督、鄭基澤(チョン·ギテク)と金一松(キム·イルソン)主演だった。 「街の天使」は、チャップリンの映画である。(*)
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