[ウスリスク2024訪問団] 8. 林家(リムガ)ネ酱汤屋

 

図們川辺公園の観光とバスキングを終えた一行は、再びバスに乗り込み、宿舎に向かいました。 初日の宿所は中国日程を案内した<延辺海峡国際旅行社>が予約したウィンナーホテルです。

 

 

前述のとおり、このホテル名の中国語の発音はウェイイェナ（維也納）ですが、ドイツ語のウィンナー(Vienna)を音叉した言葉です。 中国語の名前では、なぜウィーンのブイ（V）の発音が消えてしまったのか疑問です。

 

 

海峡国際旅行社は、ウェイイェナホテルが図們で最もきれいな4つ星ホテルだと紹介しました。 私は普段愛用しているビジネスホテルよりもずっと良い宿であることに感謝していました。 食堂や土産物店も素晴らしく、冷蔵庫がない点を除けば客室もきれいで、ベッドも快適でした。

 

 

ただロビーや客室のすべての案内文が中国語だけになっていて難しい点がありました。 テレビのリモコンや充電端子の説明文が全部中国語だけなので、中国語が全く分からない私は電話の充電はもちろんテレビをつけることさえとても難しかったです。

 

 

客室にはベッドが2つあって、私はリュゴンジュ先生と一緒に客室を使うことになりました。 リュ·ゴンジュ先生は私の大学の同じ学科の先輩ですが、2020年に在日ウリ学校の後援のための最初の募金活動を始めた時から<舞踊靴>の活動を支援してくださった後援者です。 リュ·ゴンジュ先生は今も毎月一定金額を自動振替形式で<舞踊靴>を後援していらっしゃいます。

 

 

リュ·ゴンジュ先生は10年ほど前に集安から白頭山地域に至る韓半島北西部の鴨緑江地域を旅行されたことがあるのですが、いつか東北部の豆満江地域と沿海州をぜひ旅行したいという願いがあったそうです。 今回の<舞踊靴>の日程がその期待に符合したため、募集公告が出るやいなやすぐに参加申請をしてくださいました。 10年も後輩でありながら、きちんと口答えをはばからない後輩にもとても寛大な方なので、私としては最上のルームメートに会ったのです。

 

 

ガイドの金仙女さんの助けでチェックインを終えて私たちは再びバスに乗って食堂に向かいました。 海峡旅行社が手配したレストランは「リムガ(林家)ネ·ジャングクチプ(酱汤屋)」です。

 

韓国語の看板には「チャングク」とありますが、漢字は「酱汤(チャンタン）」となっていますね。 チャンタンとは味噌や豚肉、シレギなどを入れたスープのことですが、韓国のシレギの味噌汁に薄く美味しい豚肉を入れてじっくり煮込んだものと理解できますね。

 

 

しかし、私たち一行の夕食の献立には、味噌汁は味見として少し出ただけで、正方形の大きなテーブル2つにいっぱい、各種の肉やナムル(菜蔬)、海鮮や豆腐などが載っていました。 各テーブルに8人ずつ座って食べても食べきれないほど食べ物が豊富でした。

 

私はエビや豆腐、イカの焼肉や豚肉の薄切りなど、好きなものが多すぎてすぐ食べ過ぎてしまいました。 昼食の時にも大きな器でいっぱいの冷麺を食べていたので、夕食が食べられないと思っていたのですが、夕食としてまた食べ過ぎてしまいました。

 

 

昼食時に食べきれなかった大同江ビールが再びテーブルに上がりましたが、中国でもこのビールをこんなに豊かに味わえるというのは贅沢です。

 

さらに、北京産ホンシン(紅星)ブランドの二鍋頭酒(イグアドゥジュ)を味わうことができました。 蜀黍を主原料に2回の蒸留を経て生産される二鍋頭酒は、生産に6ヶ月かかる白酒だそうです。

 

 

「紅星」というの名に暗示されている通り、1949年に中華人民共和国が建国されて設立された酒造会社です。 中国人民が手頃な価格で良い酒を飲めるようにすることを目標に設立された会社で、ニューランシャン(牛栏山)とともに良い二鍋頭酒を生産する2大酒造会社だそうです。

 

 

中国に到着するやいなや朝鮮の大同江ビールと朝鮮族同胞の味噌酒の醬露、そして中国の白酒<紅星二鍋頭酒>まで次々と味わえるようになりましたので、今回の旅行は良いお酒の試飲旅行として始まったと言っても過言ではないようです。 (jc, 2024/5/14)