[バングラデシュ2024キャンペーン] 16. 抵抗の言語

ムスタイン·ザヒル(Mustein Zahir)氏の要請に応じ、<モンスーンクラブ>はバングラデシュキャンペーンを通じてモンスーン革命学生代表2人を韓国に招待しました。 ダッカ大学法学大学院のサミヤ·アクター（Samia Akther）氏と、ブラック大学人類学科のモスピクール·ラフマン·ジョハン（Mosfiqur Rahman Johan）氏が彼らです。

 

 

彼らは<民主化運動記念事業会(KDF)>の招請で訪韓したザヒル氏と共に8日の訪韓日程を共にしながら、モンスーン革命を韓国に知らせ、モンスーン革命の平和的定着のための諮問を求めました。

 

 

私は同じ期間に日本の<チームアイ>会員の慶尚南道固城の訪問を案内するためにバングラデシュ訪問団と日程を一緒にすることができなかったが、彼らが準備した発表文をあらかじめ接したので、彼らがソウルと光州で行った7回の主題発表と懇談会を通じて伝えようとするメッセージは知っていました。

 

ザヒル氏は、KDFのグローバルフォーラムの主題発表を通じて、モンスーン革命の経過と意味を説明しました。 この発表文は李高恩(イ·ゴウン)先生と私が翻訳してすでにポスティングしました。

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[방글라데시2024캠페인] 8. "몬순 혁명과 저항의 언어" by 무스타인 빌라 자히르

 

ザヒル氏の発表内容を再び簡略に要約すると、2024年7月初めにダッカでハシナ政権の公職クォーター制に反対する大学生のデモが始まり、7月14日にハシナ首相の「ラザカル」発言や7月16日にアブ·サイードら5人の学生が警察の発砲で死亡すると、公職クォーター制反対デモは政権退陣デモへと拡大しました。

 

 

7月下旬、反政府デモがバングラデシュ全域に広がると、軍警の無差別発砲で約1500人の死者と3万人余りの重傷者を出した末、8月5日にハシナがデモ隊の首相公館行進を避けて首相職を辞任し、インドに亡命することで、モンスーン革命は民衆の勝利で完結しました。

 

 

革命が成功した後、学生代表はノーベル平和賞受賞者のムハンマド·ユヌス氏を臨時過渡政府の首班に推薦、ムハンマド·シャハブディン大統領がこれを受け入れたことで過渡政府が構成され、過渡政府はモンスーン革命を平和的に定着させるための6つの改革課題を遂行中です。

 

 

ザヒル氏の発表文の原題は「バングラデシュ7月虐殺と抵抗の言語」でした。 7月の虐殺とは、1500人の死者と3万人余りの重傷者を生んだハシナ政権の発砲命令で引き起こされた大惨事を指しますが、「抵抗の言語」とは何なのか気になっていました。

 

これは「ラザカル」という言葉です。 この言葉は1971年のバングラデシュ独立戦争の時、独立のために戦った自由闘士(freedom fighters)に対抗したバングラデシュの裏切り者たちを指した言葉でした。

 

 

ハシナ首相は自由闘士の子孫に公職の30%を割り当てるクォーター制に反対するデモ隊を「ラザカル」に追い込みました。 するとデモ隊は「そうだ、私がラザカール」と答えました。 自由闘士の息子や娘に続き、孫たちの既得権まで制度化しようとするハシナ政権の試みに対抗したのです。 この言葉がデモ隊の掛け声になった過程はサミア·アクタル氏の発表文にも出ています。

https://teameye.tistory.com/720

[방글라데시2024캠페인] 10. “몬순혁명에서 여성의 역할” by 사미아 악타르

 

これでラザカールはその本来の意味から離れ、権威主義独裁に対する抵抗の言語になったのです。 この抵抗言語の意味顚倒で、ハシナをはじめ1971年の自由闘士の子孫は圧制勢力と同一視され、それに対抗した2024年の反政府デモ隊は民主化のための自由闘士となりました。 言語の顚倒が現実の顚倒につながったのです。

 

 

韓国では、日本による植民地時代独立闘士とその子孫が国の優遇を受けるどころか、親日の反逆者が掌握した政府によって疎外され、貧困にあえいでいました。 しかし、バングラデシュでは独立闘士と子孫が既得権を維持しようとして民衆の抵抗にぶつかったのです。

 

 

韓国であれ、バングラデシュであれ、独立闘士であれ、自由闘士であれ、ラジャカルや親日反逆者であれ、公正性を損ねれば、民衆は必然的に既得権に抵抗することになるという事実が分かります。 (jc, 2024/11/18)