[ウリ學校舞踊靴] 31.大阪朝鮮中高級学校

[我が学校舞踊神] 第1次日本訪問団は1月27~30日大阪と宝塚を訪問します。 昨年11月の日本市民団体<チームアイ>の先生たちの韓国訪問に対する答礼訪問の性格ですが、29日(日曜日)には<大阪朝鮮中高級学校の開校70周年記念公演>も観覧することになります。

 

大阪朝高は、朝鮮学校の廃止令を克服し、朝鮮学校を再建していた時期、大阪市生野区田島で開校しました。 田島にはもともと1945年10月17日に国語講習所が建てられ、1946年4月には<朝連但馬造船小学校>が設立された場所です。

 

 

これと共に1947年4月10日には生野区東桃谷町に生野ウリ中等学院が開校し、6月10日には北生野町に移転、<大阪朝鮮中学校>となりました。 大阪朝鮮中学校開校当時の生徒数はすでに220人だったということです。

 

また、1948年1月20日には東成区西今里町に「東成朝鮮学園小学校と中学校」も設立されました。 1948年10月、朝鮮学校閉鎖令で田島小学校と大阪朝鮮中学校、東成小学校と中学校がすべて閉鎖されました。

 

朝鮮学校が強制閉鎖された間、朝鮮人の生徒と學父母、そして朝連の絶え間ない抵抗と要求に押された大阪市は1950年7月1日に大阪市立本庄中学校の分校を設立し、朝鮮人中学校とすることにしました。 これがよく<ソグムリ中学校>と呼ばれていた<公立西今里中学校>です。 <西今里中学校>は東成学園の校舎をそのまま使用しました。

 

 

一方、廃校令により校舎を奪われた大阪朝鮮中学校は、1949年1月に八尾市萱振に移転し、大阪と東大阪の朝鮮人中学生が卒業して進学する場所を設けるため、1952年4月10日に田島朝鮮小学校の空き校舎を臨時に使用し、大阪朝鮮高等学校が開校しました。 開校当時の生徒は新入生が39人、教員と講師は16人だったということです。

 

その後、大阪朝高は1957年8月10日に河内市(=現在の東大阪市玉串元町)に移り、1961年に「西今里中学校」が閉鎖され、生徒たちが大阪中学校と中大阪中学校に転校し、その卒業生たちは大阪朝鮮高級学校に進学しました。 大阪朝高は1973年、現在地の東大阪市菱江に校舎を新築し移転しました。

 

 

このように大阪朝鮮高等学校は大阪市生野区と八尾市、東大阪市などに散在していた朝鮮人国語講習所と小学校および中学校の設立と廃校と再設立の渦中で関西の中心高等学校の一つに進化していったのです。

 

今日、日本に建てられている朝鮮高等学校は全部で10校あります。 1948年に東京朝鮮中高級学校（1946年中級部、1948年高級部）が最初にオープンし、1952年4月10日に大阪朝鮮中高級学校、それとほぼ同じ時期に神戸朝鮮中高級学校（1949年中級部、1952年兵庫朝鮮高等学校併設、1955年神戸朝鮮中高級学校に改称）が後に続きました。

 

 

1953年4月1日には名古屋に愛知朝鮮中高級学校(1948年4月中部朝鮮学校、1953年4月中部朝鮮中高級学校、1956年現在の名前に変更)、1954年には神奈川朝鮮中高級学校(1951年神奈川朝鮮中学校開校、1954年高級部併設後に現名に改称)、1955年には京都朝鮮中高級学校(1946年七条朝連国民学院、1947年京都西津初中等学校、1953年京都朝鮮中高級学校と改称)と茨木朝鮮初中高級学校(1953年中学校開校、55年高級部併設し現在の名前に改称)が設立されました。

 

 

続いて1956年4月には九州朝鮮中高級学校、1960年には広島朝中高級学校(1945年大竹国語講習所、1946年朝連大竹初等學院、1953年9月9日広島朝鮮中学校創立、1960年高級部を新設して現在の名前に改称)が開設され、最も遅くは1982年北海道朝鮮初中級学校（1961年4月10日北海道朝鮮初中級学校、1982年高級部併設）が高等学校課程を新設しました。(*)